クレジットカードの信用情報(クレヒス)とは?開示手順や影響力について解説
クレジットカードの信用情報(クレヒス)とは?開示手順や影響力について解説
2025/05/08
2025/05/08
クレジットカードやローンの申し込み時に行われる与信審査では、さまざまな情報が利用されています。クレジットカードやローンなどの登録情報、利用情報を管理・提供している信用情報機関による「信用情報」もそのひとつです。
この記事では、信用情報が与信審査にどのように影響するのかを解説。自身の信用度を下げてしまいかねない行為、または高めるために心がけたい行動なども紹介します。
※本記事内でご紹介している信用情報及びクレジット・ガイダンスの開示方法は、状況などにより異なる場合があります。詳細は株式会社シー・アイ・シー(CIC)の公式ウェブサイトを確認ください。
「信用情報」とは
「信用情報」とは
日本には、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、株式会社日本信用情報機構(JICC)、全国銀行信用情報センター(KSC)という3つの信用情報機関があり、それぞれに加盟している金融機関や取り扱う情報は少しずつ異なります。ほとんどのクレジットカード会社やローン会社が加盟しているのはCICです。
CICが収集・管理している「信用情報」は、クレジットカードやローンなどの契約や申し込み時に記入した個人情報、客観的な取引事実に関する情報です。具体例としては、主に以下の情報が含まれます。
- 契約申し込み情報(クレジットカードやローンなどの申し込みの際に記入した名前、住所、連絡先など)
- 利用履歴(クレジットヒストリー)
- 金融事故情報(契約を履行できなかった場合に発生する債務整理や破産申立などの法的手続きのほか、保証履行や債権譲渡など)
- 信用情報の照会履歴
信用情報に金融事故情報が含まれると、「返済能力に問題がある」と見なされてしまいます。これは「ブラックリストに載った」と表現されることもありますが、実際には「ブラックリスト」という名前のリストは存在しません。金融事故が発生したことを示す俗語のひとつです。
信用情報には保存期間が設けられており、基本的に、CICにクレジット情報が保存される期間は「契約継続中および契約終了後5年以内」。保存期間が過ぎた情報は削除され、開示請求しても提供されません。ただし、信用情報機関により、金融事故に分類される情報が 5年以上保存される場合もあります。
▼信用情報の見方についてはこちらの記事でも解説しています
「クレジットヒストリー(クレヒス)」とは
「クレジットヒストリー」は、クレジットカードやローンの返済状況や残債高の履歴、延滞の有無などの履歴をまとめた、いわゆるクレジットカードなどの利用履歴。「クレヒス」と省略されることもあります。
クレジットカードやローン契約以外にも、スマートフォンの本体を分割払いで購入した場合の支払い履歴も、クレジットヒストリーのひとつとして扱われます。
▼信用情報についてはこちらの記事でも解説しています
信用情報の影響力
信用情報の影響力
クレジットカード会社、ローン会社などの金融機関は、与信審査において、CICなどの信用情報機関から提供される信用情報を参考情報のひとつにしています。
その理由は、信用情報に記録されている取引履歴は、消費者の支払い能力を示す判断材料になるからです。つまり、信用情報はクレジットカードやローンなどの契約可否、与信額や融資額に影響すると捉えることができます。
しかし、クレジットカード会社やローン会社では、与信審査などにおいて信用情報がどのように影響するかをはじめ、審査についての基準は公開していません。そのため消費者は、どの程度信用情報が与信審査などに影響しているかを知ることはできません。
信用に傷がつく・下げると言われている行動とは
信用に傷がつく・下げると言われている行動とは
クレジットカードやローンの契約を行うにあたり、支払いに関する信用度を高く保つことは重要です。
「信用情報に傷がつく」という言葉を耳にすることがあるかもしれませんが、これは「支払いに関する自身の信用度が下がる」ということと同じ意味合いです。信用情報に傷がつく・信用度が下がると、継続的に支払いができる能力が低いとみなされ、クレジットカードやローンの与信審査や申し込みに影響を与える可能性があります。
では、信用情報に傷がつく・下げると言われているのは、一般的にどのような行いなのでしょうか。
一例を挙げるとすると、「支払いの遅延や延滞」です。延滞期間が長引いてしまうと、金融事故とみなされてしまう場合もあります。
ほかにも注意したい行いがあります。たとえば、「短期間に複数のクレジットカードを申し込むこと」です。同様に、「多重のローン契約」などにも注意しましょう。このような申し込み件数の事実だけを見ると、「支払いに困窮し、新たにクレジットカードやローンを申し込んでいる」と捉えられてしまう可能性もあります。
自身の現在の信用状態が気になる場合は、信用情報の開示を請求することで確認できます。現在の契約件数や残債額(返済すべき金額)を確認してみるのも良いでしょう。
▼クレジットカードの支払いの遅延に関してはこちらの記事でも解説しています
信用を維持する・上げるために心掛けたい行動とは
信用を維持する・上げるために心掛けたい行動とは
信用度を上げる行動として顕著なのは、「契約上の約束を守ること」です。つまり、クレジットカードやローン契約で提示された条件を順守して、遅延なく支払いを行うことが最も重要となります。
契約通りに支払いを続けていれば信用度は維持できますが、その反面、支払いが遅れたり滞ったりすると、支払い能力が懸念され信用度が下がってしまいます。
そのため、たとえば支払い日の数日前にリマインダーを設定するなどして、支払い漏れや口座の残高不足が発生しないように心がけましょう。ほかにも、ひとつのクレジットカードで長期的に利用履歴を作るのも、支払い能力を証明するひとつの方法になると言われています。
▼信用スコア(クレジット・ガイダンスの指数)の上げ方についてはこちらの記事でも解説しています
信用情報の開示手順
信用情報の開示手順
信用情報は、消費者自身が開示請求することで確認できます。加えてCICでは、信用情報を開示請求する際に、希望があれば自身の信用度を数値化した「クレジット・ガイダンス情報」も合わせて取り寄せることができます。
▼クレジット・ガイダンスについてはこちらの記事でも解説しています
CICが保持する信用情報の開示請求は、インターネットまたは郵送による手続きで申請できます。
・インターネットでの申請方法
1)サービス時間(8:00~21:45/毎日)内に該当URLにアクセスし、指定された支払い方法に対応できるか確認します。どのような支払い方法に対応しているかはCICの公式ウェブサイトで確認しましょう
参考:株式会社シー・アイ・シー「インターネットで開示する」
2)クレジット契約で利用した電話番号から、指定の番号に電話をし、受付番号を取得します。受付番号を取得してから1時間以内に、開示報告書の表示操作まで行う必要があります
【受付番号取得の電話番号】
0570-021-717
3)「インターネットで開示する」のページ下部にある「ご利用前の最終確認へ」をクリック
4)最終確認事項を確認し、問題がなければ「情報開示専用ページへ」をクリック
5)利用条件の承諾の確認、チェックをし、受付番号と受付番号を取得した電話番号を入力し、「インターネット開示の申し込みを行う」をクリック
6)入力した電話番号宛にSMSで認証コードが届く
7)必要情報を入力します。クレジット・ガイダンスの情報も開示請求する場合は「クレジット・ガイダンスの情報も申請する」にチェックをいれます。キャリア決済の場合は、6)で取得した認証コードも入力し、「次へ」をクリック
8)利用手数料の決済
9)7)で表示されたパスワードを入力し、開示報告書を確認
・郵送での申請方法
1)信用情報開示申込書をダウンロード、印刷し、必要事項を記入します
参考:株式会社シー・アイ・シー「信用情報開示申込書」
2)手数料(1,500円)と郵送費を含めた開示利用券(コンビニチケット)またはゆうちょ銀行の定額小為替証書を用意します
参考:株式会社シー・アイ・シー「開示利用券(コンビニチケット)ご購入方法」
3)本人確認書類からいずれか2点のほか、必要書類を用意します。申込者により、必要書類は異なります。本人確認書類として認められる書類は、CICの公式ウェブサイトで確認しましょう
参考:株式会社シー・アイ・シー「お申し込みについて」
4)必要書類、手数料を下記「郵送開示センター」に送付します
〒160-8375
東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト15階
(株)シー・アイ・シー 郵送開示センター 宛
5)およそ10日後に簡易書留・親展で開示報告書が届きます
輝きを放て。自分らしく。
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アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
年会費39,600円(税込)
家族カード2枚まで無料
3枚目以降19,800円(税込)
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