ライフサイクルの中で、大きなお金が必要になるタイミングは何度か訪れます。たとえば結婚もそのひとつ。一生に幾度もないイベントですから、必要なところにはお金をかけ、節約できるところでは節約して、後悔のないお金の使い方をしたいものです。

また、「結婚」とひと言で表してもその費用は多岐にわたります。挙式や披露宴、新婚旅行だけでなく、両家顔合わせの会食から指輪の購入、新居への住み替えやパートナーとの新生活に向けた家具家電の買い替えなども必要になるでしょう。

そこで今回は、一般的な結婚費用について、そして新しく家族となるパートナーと、クレジットカードを上手に活用する方法をご紹介します。

はじめに、結婚するにあたりどのくらい費用がかかるか確認してみましょう。

・結婚式に関わる費用の総額　…　全国平均415.7万円／首都圏平均456.9万円

上記は両家顔合わせの費用や婚約指輪、二人分の結婚指輪、新婚旅行やお土産代なども含めた、結婚全般に関わる費用の平均総額です。では、それぞれの費用について、具体的にみていきましょう。

【結納・婚約～新婚旅行までにかかった費用　総額】

※上記金額は首都圏平均金額。

※「結納・婚約～新婚旅行までにかかった費用　総額」の算出時に用いた各項目の平均金額を掲載しているが、これは結納・会場費および両家の顔合わせ・会場費については実施した人の、その他の項目については費用の発生した人の平均金額であり、各項目の平均金額の合計は、「結納・婚約～新婚旅行までにかかった費用　総額」とは一致しない。

挙式や披露宴、パーティーなどウェディングセレモニーの費用に絞ると、2023年の全国平均は327.1万円で、招待客人数平均で49.1人。前年と比べて全国平均費用は23.3万円アップ、招待客人数の平均も5.9人回復しているなど、コロナ禍を経て徐々に復調の兆しが見えてきているのが分かります。

参考：リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」

・海外挙式の場合

2020年のデータとなりますが、海外挙式の場合は、人気のハワイ挙式だと平均金額は225.3万円（結納、顔合わせ、指輪は含めず）というデータがあります。渡航期間の平均は7.5日。参列者の平均はぐっと減って8.0人と、親や兄弟、親類がメインです。

海外挙式の場合は、エリアや招待人数、さらに為替の状況に加え、依頼先も旅行会社のウエディングパッケージを利用するのか、もしくはプロデュース会社へ依頼するのか、写真撮影や映像撮影の有無、衣装の持込・現地でのレンタルなど、さまざまな状況により費用も変わってくるでしょう。

参考：リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2020【海外ウエディング編】」

ハワイ旅行の費用についてはこちらの記事で解説しています。

【2023年版】ハワイ旅行の費用はいくら？ハワイの物価や現地で必要な費用も解説

・結婚式以外に発生する費用

披露宴やウエディングパーティーのあと、二次会を行う場合はその費用も必要です。会費制の場合が多いとはいえ、会場、軽食やドリンク、ゲームなどを行った場合は全てを会費でまかなえるとも限りません。

また、お世話になっている方からお祝いを頂く機会もあるかもしれません。お祝いを頂いたら、感謝の気持ちを込めてお返しをしたいもの。内祝いの返礼は一般的には頂いた金額の3～5割程度と言われています。

新婚旅行に行く場合は当然費用が発生しますし、パートナーとの新生活に向けた準備も必要です。すでに同居している場合は不要ですが、新居への引越しをはじめ、たとえば冷蔵庫やソファ、ベッドなどの家具家電を買い替える必要もあるでしょう。

このように、結婚式・披露宴・ウエディングパーティー以外にも、さまざまな費用が発生します。

結婚に関する費用は、パートナーと協力して支払うことが多いでしょう。しかし、忙しいなかで予算に合わせた支払いを行うのは、手間も時間もかかります。そこでおすすめなのが、結婚を機会に、これからの家庭の支出を集約するためのクレジットカードを作ることです。

クレジットカードを利用すれば、購入した日時や内容の明細が記録されるので、結婚式に関する費用だけでなく、日々の出費も簡単に把握できるというメリットも。加えて、家庭の支出を1枚のカードにまとめれば、個々のカードで決済するより効率よくポイントを貯めることができます。

たとえば、前述した結婚にかかる費用、全国平均の415.7万円の支払いを、アメリカン・エキスプレス^®・ゴールド・プリファード・カードにまとめたと仮定してみましょう。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードなら、100円の利用で1ポイント貯まるため（※一部対象外あり）、40,000ポイント以上も貯めることができます。加えて、アメリカン・エキスプレスでオンライン旅行予約をしたり、JALや旅行代理店HIS、ホテル・旅館予約サイト一休.comでクレジットカードを利用した場合は、100円につき3ポイント（通常ポイント1ポイント＋ボーナスポイント2ポイント）を獲得できます。

家族の支出を集約するためのクレジットカードを新しくつくるにあたり、チェックしておきたいのが、新規加入時の入会特典です。

一般的に入会特典は一度しか受け取れないため、結婚や新生活を始めるタイミングなど、何かと出費が多くなるタイミングで入会するのがおすすめです。なぜなら、特典を全て獲得するためにはさまざまな利用条件が設定されていることがありますが、結婚式などの大きな支払いを控えている場合、その条件をクリアできる可能性がぐんとアップするからです。

カードの入会特典はカードのステータスなどによっても内容が変わります。まずは、クレジットカード会社の公式ウェブサイトなどで確認してみましょう。

新商品アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードについてはこちら

「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード」

・沖縄往復の特典航空券に必要なマイル数は？

獲得したポイントは支払い金額の充填をはじめ、さまざまな活用方法がありますが、アメリカン・エキスプレスの場合は、獲得したポイントをANAやJALをはじめ、さまざまな航空会社のマイルに移行することができます。

では、結婚を機にアメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードに新規加入し、利用金額と入会特典を合算してANAのマイルに移行した場合、特典航空券を利用して旅行することは可能なのでしょうか？

たとえば、ふたりでゆっくり癒される沖縄に行くために必要なマイル数は下記です。

東京～沖縄の特典航空券（大人２名／往復）　…　36,000マイル

※レギュラーシーズンの場合。予約時の空席状況や予約クラスによって変動あり。

アメリカン・エキスプレスでは、メンバーシップ・リワード・プラス（年間参加費3,300円）に加入することで、1,000ポイントをANAの1,000マイルに移行することが可能です（ANAへのマイル移行には追加で年間参加費／税込5,500円、2年目以降自動更新）。そのため、必要なポイント数は36,000ポイント。入会特典と利用金額に応じたポイントを組み合わせれば、一大イベントを乗り越えたふたりのご褒美旅行も夢ではありません。

また、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードなら、入会と同時にメンバーシップ・リワード・プラスに登録され、さらにメンバーシップ・リワード・プラスの年間参加費も無料になります。申し込みの手間や年間参加費が不要になるのもうれしいポイントです。

アメリカン・エキスプレス「メンバーシップ・リワード・プラス」

入籍後は家族カードを作ることも忘れないようにしましょう。家族カードには、さまざまなメリットがあります。

【家族カードのメリット】

・家族で合算して効率よくポイントを貯められる

・引き落としが一括管理できるため、家計管理がしやすくなる

・家族カード会員にも適用されるサービスがある

・個々にカードを持つよりも、カードの年会費／月会費を節約できる

家族カードの利用で得たポイントはメインとなるクレジットカードのポイントに合算されるので、協力してより効率良くポイントを貯めることができます。パートナーと一緒に貯めたポイントを利用して、マイルに交換して海外旅行に行ったり、ポイントを利用してショッピングを楽しむことも可能です。

家族カードは無料で作ることができる場合もあるなど、カードの種類やクレジットカード会社により対応はさまざま。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードなら、家族カードは2枚まで無料です。そのため１枚はパートナーに、もう1枚は将来増える家族のためにとっておく、または離れて暮らす両親に渡すなど、柔軟な使い方ができます。クレジットカードを新しく作る際は、その先のライフスタイルも想定しながらチェックしてみるとよいでしょう。

アメリカン・エキスプレス「家族カードのご案内」

結婚にかかる費用をクレジットカードで支払う際に気になるのは、「限度額」や今月あといくらまで支払いができるかを示す「利用可能額」です。一般的にクレジットカードには加入時に利用できる限度額が設定されますが、一時的な限度額の引き上げが可能な場合もあることをご存じでしょうか。

たとえばアメリカン・エキスプレスで限度額の引き上げをお願いしたい場合、どのような手続きが必要になるのか、アメリカン・エキスプレスの萩中茂人さんに教えてもらいました。

まず、クレジットカードの利用可能額の引き上げを相談されるのはどのような理由が多いのか萩中さんに聞いてみると、「検討理由は、結婚式やご旅行のほか、高額のお買い物などが多いです」と萩中さん。やはり、結婚にかかる費用をクレジットカードで支払う人は多いようです。

次に、アメリカン・エキスプレスの場合を例に、一時的な利用可能額の引き上げはどのように申請したらよいかなど、具体的な方法をご紹介します。

まずは、利用可能額の引き上げを依頼する前に、現在の自分の限度額や利用可能額を確認しましょう。

「実はアメリカン・エキスプレスのカードは、他社クレジットカードのように固定の限度額を設けていません。ご利用状況、お支払い実績などを参考に、カード会員様ごとにご利用いただける金額が変わります」（萩中さん）

では利用可能額を確認するには、どうしたらよいのでしょうか。

「アメリカン・エキスプレスの会員向けアプリや公式ウェブサイトにある、『利用可能額の確認』で希望の金額を入力すると、ご希望の金額が利用可能額内に収まっているかを確認できます。また、お電話でも、自動音声案内で残りの利用可能額をご確認いただくことが可能です。

もし利用可能額以上の大きな金額を一時的にご利用されたい場合は、事前承認にて対応することが可能です」と、萩中さん。

利用可能額の一時的な引き上げを行うには、まずはクレジットカード会社の事前承認が必要になるとのこと。アメリカン・エキスプレスの場合は、どのような形で事前承認を得られるのかも教えてもらいました。

「アメリカン・エキスプレスでは、個人の方なら銀行の口座残高や証券残高、年収証明などの金融資産情報を確認させていただくことで、一時的な増額が可能です。金融資産情報については、ご相談後すぐに増額が可能なケースもありますが、審査結果のご案内に数日いただくケースもあります。

また、引き上げの申請は１カ月前より受付可能です。結婚式などであれば直前はお忙しい時期になりますし、余裕を持ってご相談いただくのがおすすめですね」（萩中さん）

利用可能額の引き上げ方法は、各クレジットカード会社により手続きが違います。もちろん、申請しても希望金額に満たない場合もあります。さまざまな状況によって対応が変わることが考えられるため、まずはカード会社に問い合わせてみましょう。

結婚は新たな生活がはじまるタイミングです。ふたりの生活サイクルをはじめ、今までは自分だけで判断していたこともパートナーと一緒に検討するなど、お金に関しても例外ではありません。パートナーと不要ないざこざを生じさせないという観点からも、出費を透明化できるクレジットカードは役に立ってくれるでしょう。

さらに、大きな出費が控えている結婚のタイミングは、クレジットカードのポイントも上手に獲得できるチャンスであり、同じ金額を支払うなら、利用額に応じたポイント還元のメリットを享受できる分、クレジットカードで決済したほうがお得です。

結婚に合わせて新しいクレジットカードをつくり、その先に続く日々で家族カードを有効活用して、ふたりで効率的にポイントを貯めていきましょう。