クレジットカードのセキュリティコードとは?役割や注意点、記載場所を解説

クレジットカードのセキュリティコードとは?役割や注意点、記載場所を解説

Travel

2025/05/08

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2025/05/08

クレジットカードを利用してオンライン決済を行う際、カード番号や有効期限に加えて入力を求められることがあるのが「セキュリティコード」です。クレジットカード会社や種類によって記載場所などが異なるため、決済時に戸惑った経験がある人もいるのではないでしょうか。

 

この記事では、セキュリティコードの役割や確認方法、管理上の注意点などを解説します。

クレジットカードのセキュリティコードとは

 

クレジットカードのセキュリティコードとは

 

「セキュリティコード」とは、クレジットカードでオンライン決済をする際に入力を求められることがある、3桁または4桁の数字です。不正利用を防止するために設けられており、一般的にクレジットカードの裏面または表面に記載されています。

 

桁数や記載場所はクレジットカード会社やカードの種類によって異なります。クレジットカード番号や有効期限などの情報が記載されないナンバーレスカードでは、セキュリティコードが印字されていないカードもあり、その場合はクレジットカード会社の公式ウェブサイトや公式アプリなどで確認するのが一般的です。

 

 

・セキュリティコードの入力を複数回間違えるとロックされてしまうことも

オンライン決済時にセキュリティコードの入力を複数回間違えると、ロックがかかってしまい、クレジットカードが利用できない状態になる場合があります。その場合は、クレジットカード会社に連絡してロック解除を依頼しましょう。

 

 

・セキュリティコードは「CVC」や「CVV」と呼ばれることもある

「セキュリティコード」の代わりに「CVC(Card Verification Code)」や「CVV(Card Verification Value)」などの呼称が使われる場合もあります。「CVC」「CVV」双方に使われているverificationという単語は、確認や証明などの意味です。

 

アメリカン・エキスプレスの場合、日本以外では「CID(Card Identification Number)」と表記されます。海外のウェブサイトでオンライン決済を行う場合に備えて、覚えておくと良いでしょう。

 

 

・セキュリティコードはクレジットカード本体に記載されるのが一般的

前述したように、セキュリティコードは、クレジットカード本体に3桁または4桁の数字で記載されるのが一般的で、記載場所はクレジットカード会社やカードの種類によって異なります。

 

 

・アメリカン・エキスプレスの場合

アメリカン・エキスプレスのセキュリティコード記載位置の図

アメリカン・エキスプレスのセキュリティコード記載位置

 

・アメリカン・エキスプレス以外のクレジットカードの場合

アメリカン・エキスプレス以外のセキュリティコード記載位置の図

アメリカン・エキスプレス以外のセキュリティコード記載位置

 

アメリカン・エキスプレスの場合、オンラインショッピング利用時に入力を求められるセキュリティコードは、カード表面に4桁の数字で記載されています。ウェブサイトによっては「アメリカン・エキスプレスの場合は4桁の数字」と表記されていることもあるので、参考にしましょう。

 

 

・アメックスのカード裏面にある3桁の番号とは?

一部のナンバーレスカードを除くアメリカン・エキスプレスのクレジットカードには、桁数の異なる2つのセキュリティコードが記載されています。それぞれのセキュリティコードの役割は、以下です。

アメリカン・エキスプレスの表裏にあるセキュリティコード記載位置の図

アメリカン・エキスプレスの表裏にあるセキュリティコード

 

1 カード表面:4桁のセキュリティコード

オンライン決済時に使用するセキュリティコード。

 

 

2 カード裏面:3桁のセキュリティコード

クレジットカード発行後に「マイページ」登録など、アメックスの手続きをする際に本人認証として使用するセキュリティコード。

 

どちらも「セキュリティコード」の名称で呼ばれていますが、役割は異なるため、間違えないように注意しましょう。

 

▼クレジットカードが届いたら行う手続きはこちらの記事でも解説しています

カードが届いたらやるべき事

参考:アメリカン・エキスプレス「スタートガイド

セキュリティコードの役割

 

セキュリティコードの役割

 

セキュリティコードは、オンライン決済における不正利用を防止するためのコードです。では、セキュリティコードが存在することで、具体的にどのような効果が見込めるのでしょうか。

 

 

・スキミングによるカードの不正利用でないことを裏づける

近年被害額が増加傾向にある、クレジットカードの不正利用。巧妙化する手口のひとつに、「スキミング」があります。

 

スキミングとは、クレジットカードなどの情報を不法に盗み取る犯罪行為のこと。カードリーダーに細工をしたり、スキマーと呼ばれる装置を用いたりして、クレジットカード番号や氏名などが登録された磁気情報を不正に読み取ります。近年では、非接触型の装置もあり、クレジットカードの持ち主は重要な情報を盗まれたことに気づかない場合がほとんどです。

 

盗み取ったクレジットカード情報をもとに偽造カードが作られてしまうほか、盗み取ったクレジットカード情報を利用し、オンラインショッピングなどで不正に利用されてしまう可能性もあります。

 

このようなスキミングによる詐欺を防止するべく登場したのが、セキュリティコードです。

 

セキュリティコードの情報は、クレジットカードの磁気情報には登録されていません。つまり、スキミングにより情報を盗まれる心配がないということ。では、なぜセキュリティコードの情報を盗まれないことが、スキミングによる詐欺を防ぐ対策となるのでしょうか?

 

オンライン決済時に、セキュリティコードの入力が必要なウェブサイトで考えてみましょう。前述したように、クレジットカードの磁気情報をスキミングで盗み取っても、セキュリティコードの情報は盗めません。そのため犯人はオンライン上で決済を行うことができず、セキュリティコードはスキミングによる詐欺防止の一端となる、というわけです。

 

セキュリティコードを正しく入力できるということは、「オンライン決済をする人の手元に確実にクレジットカードがある」という証明になります。言い換えると、第三者による不正利用ではないことの裏付けになるのです。

セキュリティコードの管理における注意点

 

セキュリティコードの管理における注意点

 

不正利用を防ぐ目的で付されたセキュリティコードも、流出してしまったら意味がありません。クレジットカード管理上の注意点や、セキュリティコードを盗まれた場合の対処法などを確認しておきましょう。

 

  • 他人に教えない
  • 複数人の目に触れる場所にカードを放置しない
  • 他人が見られる場所にクレジットカードの情報と合わせてメモをしない
  • 油性ペンなどで塗りつぶさない
  • クレジットカード自体を盗まれないようにする

 

セキュリティコードが流出してしまった、印字されたセキュリティコードがこすれなどの原因で消えてしまった場合は、クレジットカードの再発行が必要です。

 

アメリカン・エキスプレスの場合、クレジットカード再発行の手続きは公式ウェブサイトや公式アプリから行うことができます。カードの種類によっては、それまで利用していたサービスの再登録ができなくなる可能性もあるので、事前に確認しましょう。

 

参考:アメリカン・エキスプレス「カードの再発行

 

 

・セキュリティコードも狙うフィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、実在するECサイトや金融機関などを装って、SMSやメールで本物そっくりに偽装したサイトに誘導して情報の入力を促し、個人情報などを盗み出したりする犯罪手口のこと。アカウント(ID)やパスワードはもちろんのこと、クレジットカード番号や生年月日、セキュリティコードまで抜き取られてしまう可能性があるとして、警察庁も警鐘を鳴らしています。

 

参考:警視庁「フィッシング110番

 

不審なSMSやメールに記載されたURLは、クリックやタップしないようにすることが大切です。万が一フィッシング詐欺の被害に遭ってしまった場合は、入力してしまったアカウントやパスワードなどを変更のうえ、早急にクレジットカード会社に連絡しましょう。

 

偽サイトにカード情報を入力してしまった時点で、不正利用防止のため、クレジットカードの一時利用停止や再発行の手続きをするのも一案です。

 

▼フィッシング詐欺にあわないための対策についてはこちらの記事でも紹介しています

【プロ監修】フィッシング詐欺とは?被害にあったときの対処法と対策

参考:アメリカン・エキスプレス「フィッシング詐欺にご注意

店舗でのカード決済時に入力する4桁のPINコードとセキュリティコードの違い

 

店舗でのカード決済時に入力する4桁のPINコードとセキュリティコードの違い

 

セキュリティコードと混同されがちな数字に、「PINコード」と呼ばれる4桁の暗証番号があります。

 

PINコードとは、ICチップ付きクレジットカードの契約時に、自身で設定する4桁の暗証番号のこと。セキュリティコードと同様に不正利用防止に使われますが、使用するシーンと役割が異なります。

 

 

・セキュリティコード

主にオンライン決済時に入力。不正取引を防ぐ目的で使われる。

情報はクレジットカードに印字されているのみ。

 

 

・PINコード

主に実店舗での決済時に入力。本人確認に使われる。

クレジットカードへの印字はなく、ICチップに情報が登録されている。

 

アメリカン・エキスプレスでは、PINコードのことを「ICカード暗証番号」と呼んでいます。ICカード暗証番号(PINコード)を忘れてしまった場合は、公式ウェブサイトのマイアカウントや公式アプリで確認することができます。

 

参考:アメリカン・エキスプレス「ICカード暗証番号に関するよくあるご質問

アメリカン・エキスプレス®・カード/アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード/プラチナ・カード®

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