まずはクレジットカードを発行しているカード会社のウェブサイトなどで、申し込み条件をチェックしましょう。条件を満たさないと、申し込みを受け付けてもらえない可能性があります。たとえば、成人であること、日本在住（住民票に記載の住所が日本国内）であること、Eメールアドレスがあること、有効な本人確認書類（氏名、生年月日、住所記載）を保有していること、カード会社によっては日本国内の銀行の口座を持っていることなどです。

ここがポイント！

成人年齢の引き下げにより申し込み条件はカード会社ごとにそれぞれ異なります。事前にチェックしましょう。

申し込み条件を満たしていれば、次にクレジットカードを発行しているカード会社にカードの入会申し込みをします。

ネット

PCでもスマホでも、24時間いつでも簡単に申し込みが可能です。

郵　送

ダイレクトメールなどに同封されている申込書をカード会社に送ります。

対　面

店頭などで説明を受けながら、紙やタブレットの申込書に入力/記入します。

申込書には氏名や住所といった基本的な申込者の情報のほか、職業や年間所得、預貯金や勤務先名などを記載します。申し込み後、クレジットカード会社がその情報を基に審査を行います。あらかじめ本人確認書類、Eメールアドレス、勤務先の正式名や住所、預貯金の通帳などを手元に用意しておいてから、申込書の入力に進むとスムーズに完了できます。

申込内容に不備があると、審査に時間がかかるうえに、カードの発行や受け取りに支障をきたす場合があります。たとえば、手書きの申込書に記入された氏名が判別できない、申込書の記入内容と本人確認書類上の情報に違いがあると不備に該当します。スムーズな審査やカード発行、発送のためにも、申込書は本人確認書類上の情報と同じように正しく、手書きの場合は分かりやすい文字で記入しましょう。

クレジットカードは個人や法人の「信用」をもとに、購入する物やサービスの後払いを可能にします。

参考：「クレジットカードはどのような仕組みでできている？」

そのため、カード会社は申込書の内容や特定信用情報機関の情報などを精査し、カードに申し込んだ人の支払い能力を審査で総合的に判断します。

審査が完了するとEメールや書面などで結果のお知らせがきます。審査の重視事項や基準はカード会社によって違います。気になって聞いてみても、審査内容を教えてくれることはありません。カードの審査に通らなかった場合も同じです。

審査に必要な期間はカード会社やカードの種類によって異なります。アメリカン・エキスプレスでは審査を含めたお申し込みからカード発送までの期間を、個人向けカードの場合で通常約1週間から2週間程度、ビジネス・カードの場合で通常約1週間から3週間程度と案内しています。離島などにお住いの方や、ゴールデンウィークや年末年始などの長期休暇の際は、通常より時間がかかる場合があるので、早めの申し込むのがおすすめです。

審査が通れば、いよいよクレジットカードが発行されます。

クレジットカード会社がカード発行に際して審査に加えて必要になるのが本人確認です。「犯罪による収益の移転防止に関する法律」により、新規のクレジットカード発行には公的証明書による本人確認が義務付けられています。ここではアメリカン・エキスプレスでの本人確認方法をご案内します。

本人確認方法その１：クレジットカードの受け渡し時に確認

主にインターネットでカードに申し込む方が対象です。カードは「本人限定受取郵便（特定事項伝達型）」で送られ、自宅または郵便窓口でカードに申し込んだ本人が受け取ります。

本人限定受取郵便でカードが送られてくる前に、郵便局から「本人限定受取郵便物到着のお知らせ」が届きます。お知らせのガイダンスに従って、カードを自宅で受け取るか、保管郵便局に出向いて受け取るかを郵便局に連絡しましょう。連絡をしないままにしておくと、10日間の保管期間満了後にアメリカン・エキスプレスに返送されてしまいますので要注意です。

本人限定受取郵便を受け取る際には、指定の写真付き本人確認書類のいずれかを郵便局員に提示します。顔写真の付いた本人確認書類の氏名、住所、生年月日の記載が、申し込み内容と同一であることを郵便局員が対面でアメリカン・エキスプレスに代わって確認します。

参考：「日本郵便で対応可能の本人確認書類」

ここがポイント！

カードの申し込み直後に引越しをした場合、郵便局に転送希望を出していてもカードは新住所に転送されません。これは、申込書に入力/記入された住所以外に転送不可となっているからです。また、本人確認書類の住所欄が旧住所のままの場合も、申込書に入力/記入された情報と不一致になるため受け取りが出来なくなります。引越しをした場合は、本人確認書類の住所を、新しい住所に変更しましょう。

本人確認方法その２：クレジットカードの申し込み時に確認

対面でカードに申し込む方が対象です。カードの申し込み時に下記の写真付き本人確認書類のいずれかをアメリカン・エキスプレスの従業員に提示します。顔写真の付いた本人確認書類の氏名、住所、生年月日の記載が、申し込み内容と同一であることをアメリカン・エキスプレスの従業員が対面で確認します。審査ならびに本人確認が完了後にカードが発行され、カード会社が指定の配送方法にてカードを受け取ります。

本人確認方法その３：郵送やファイルアップロードで確認

対面での本人確認書類の確認ができない場合や、本人確認方法その1やその2で対面での本人確認が完了しなかった場合、またはアメリカン・エキスプレスが審査の途中で申込書に入力または記載されている氏名や住所に誤りがないかの確認を求める場合には、原則下記の本人確認書類のコピーを2点、郵送またはアップロードでアメリカン・エキスプレスに提出します。審査ならびに本人確認が完了後にカードが発行され、カード会社が指定の配送方法（通常は転送不要簡易書留）にてカードを受け取ります。

●本人確認方法その2およびその３の本人確認書類はどんなものがある？

ここまでで紹介してきた「本人確認書類」とは、申込者本人の氏名と生年月日、現住所が記載されている書類です。有効期限があるものは、有効期限内であることも確認しておきましょう。

1. 運転免許証 (住所変更の場合は両面)
2. 運転経歴証明書 (住所変更の場合は両面)　*2012年4月1日以降の発行に限る
3. 健康保険証 (氏名、生年月日、住所の記載面)
4. 住民票の写し（発行日より6ヶ月以内）
5. マイナンバーカード（表面のみ）
6. 在留カード (住所変更の場合は両面)
7. 特別永住者証明書 (住所変更の場合は両面)

本人確認書類の種類や確認方法は、クレジットカード会社によって異なりますので、各カード会社の公式サイトなどを確認しましょう。

ここがポイント！

提出する2点の本人確認書類の記載住所がそれぞれ異なる場合、追加で住所が確認できる補完書類の提出をお願いされることもあります。

アメリカン・エキスプレスの法人格のある中小規模企業経営者向けビジネス・カードは、これまで紹介してきた「本人限定受取郵便」で配送できません。対面での申し込み時に法人代表者個人の本人確認書類を提示するか、後日、本人確認書類のコピー2点を郵送またはアップロードで提出します。

加えて、アメリカン・エキスプレスでは法令に基づいた所定の手続きで登記情報を確認しています。確認の途中で下記法人確認書類の提出を求められる場合がありますので、その場合は速やかに準備をしてアメリカン・エキスプレスまで提出しましょう。

●法人確認書類

1. 商業登記簿謄本
2. 登記事項証明書

申し込み時の住所の記載に不備があったり、郵便局での保管期間を過ぎてしまったりすると、申し込んだクレジットカードはカード会社に返送されてしまいます。受け取れなかった場合、または予定をずいぶん過ぎているのに届かないといった場合は、クレジットカード会社に連絡を入れると、再発行と再配達の手配をしてくれます。ただし、クレジットカードは、受け取らないまま一定期間経過すると自動的に解約されてしまいますので注意が必要です。

クレジットカードの申し込みからカードの受け取りまでには、いくつかのステップがあります。大切なのはご自身の正確な情報を申込書に入力/記入することと本人確認です。この2点を守って、スムーズにクレジットカードライフを始めましょう。