個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を利用すると確定申告が楽になるのは本当?法人カード利用時の仕訳や経理処理方法も解説

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を利用すると確定申告が楽になるのは本当?法人カード利用時の仕訳や経理処理方法も解説

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更新:2026/05/19

公開:2024/06/21

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更新:2026/05/19

公開:2024/06/21

個人事業主やフリーランスにとっては面倒な作業でもある確定申告ですが、個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を活用すると、経費の算出や計算の手間が省け、ぐっと楽になります。

 

この記事では、個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を活用すると経費処理や確定申告の手間が省ける理由をはじめ、会計処理を効率化するために気を付けたいポイントから気になる仕訳方法、お勧めの個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)までを解説します。

確定申告とは?

 

確定申告とは?

 
確定申告とは?

確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得の金額と、それに対する所得税等の額を計算して確定させる手続のことです。原則として、手続の期間はその年の翌年2月16日から3月15日までとなっており、申告先は所轄の税務署となります。

 

 

・確定申告の流れ

事業で発生した金銭の動きを記録する帳簿や確定申告に必要な書類(領収書や請求書の控え、社会保険料控除証明書など)を準備し、確定申告書を作成します。個人事業主やフリーランス、法人を含め、すべての事業者は帳簿をつける必要があります。

 

作成した確定申告書は、2月16日から3月15日までに住所地等の所轄税務署へ以下の3つの方法のいずれかで提出します。

 

1. e-Taxで申告する

2. 郵便または信書便で住所地等の所轄税務署に送付する

3. 住所地等の所轄税務署の受付に持参する

 

参考:国税庁「申告書の提出

 

 

・所得税を個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)で支払うことは可能?

「エフレジ 国税 クレジットカードお支払サイト」を利用すれば、個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を利用して納税することが可能です。国税クレジットカードお支払サイトのページに利用者情報(住所や氏名など)やクレジットカード情報を入力することで、納税手続を完了できます。

 

参考:エフレジ 国税 クレジットカードお支払サイト

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)で経費を支払うメリットとは?

 

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)で経費を支払うメリットとは?

 

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)で経費を支払う最大のメリットは、業務効率化、つまりは面倒な作業からの解放だといえます。この中には、確定申告の準備作業も含まれます。個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)は、ほとんどの場合、会計ソフトを連携させることができます。連携させることで、データ化された経費を可視化できるだけでなく、会計ソフトに入っているフォーマットを活用することで、自動的に確定申告に必要な書類を作成できるようになります。自身の事業で必要な申告書類に対応しているかを確認し、自身の事業に合わせて、適切な会計ソフトを選びましょう。

 

その他、個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)は経費の一括管理をはじめ、経費削減、キャッシュフローの改善などに役立ちます。確定申告が楽になること以外のメリットもいくつか紹介します。

 

 

・業務効率化、経費の一括管理

会計ソフトと連携をさせることで、入出金の管理ミスを防げるほか、決算書の作成や確定申告などの作業もスムーズに行えます。また、個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を活用すれば、支払い先がクレジットカード会社に一本化できるため、各取引先への振込対応が不要に。支払い漏れ、計上漏れ防止にも一役買ってくれます。

 

 

・経費削減

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を使用した支払いは、カード会社に一本化できるため、振込手数料の節約につながります。従業員用の追加カードを活用すれば、経費精算や仮払いも不要になり、さらに振込手数料を節約できるでしょう。

 

加えて、個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)も支払い額に応じたポイントを獲得でき、獲得したポイントは基本カードに集約されることが一般的です。獲得ポイントが分散せず効率的に貯められ、貯まったポイントはカタログギフトなどに換えて従業員に還元する、備品や設備などの購入代金にポイントを充当して経費削減に役立てることもできます。

 

 

・キャッシュフローの改善

仕入れなどで個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を利用した場合、支払い先が数社にわたったとしても、実際に支払いを行う日は、クレジットカードの支払日のみです。カードを利用した支払いは、即日キャッシュアウトせず、カード会社への支払い日に集約されます。そのため、カードを利用した日から実際の支払日(カードの支払日)までの猶予が生まれ、資金の調整もしやすくなるでしょう。

 

 

・ビジネスに特化した付帯サービスの利用

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)にはビジネスに特化したさまざまな特典が付帯します。例えば、前述した会計ソフトやホテル、ETCカードなどの優待をはじめ、旅行傷害保険などです。カードの種類によっては福利厚生プログラムを利用できる場合もあるので、付帯特典を利用できる追加カードを発行すれば、従業員の満足度向上にもつながるでしょう。

ビジネスは、もっと輝く。

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個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)での支払いを経費計上する際の注意点

 

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)での支払いを経費計上する際の注意点

 

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)で経費計上する際の主な注意点について解説します。

 

 

・領収書と利用明細書の管理を徹底する

確定申告では、領収書や利用明細書が支出を経費として計上するための証明書として用いられます。カード会社が発行する利用明細書が郵送される場合は、郵送された利用明細書の保管が必要となりますが、ウェブサイトで確認するカード会社の場合は、ダウンロードをした利用明細書ファイルの保管が必要です。

 

ウェブサイト上の閲覧期間に限りがあるカード会社もあるため、定期的に利用明細書ファイルをダウンロードしておくことをおすすめします。

 

 

・事業の支払いは法人カード(ビジネス・カード)に集約する

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を導入したら、事業に関する支払いは個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)に集約しましょう。個人用と事業用の支払いを明確に分けることは、経費管理をシンプルにするうえで、とても重要です。例えば、個人事業主が事業の支払いを個人の資金で行った場合などは、事業主に立替てもらった、事業主から借りたといった考え方をして「事業主借」と仕訳する必要があり、手間がかかります。事業に関しては、個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)で支払うことを徹底することが、効率化の第一歩です。

・個人事業主がプライベートのクレジットカードで会食費用1万円を支払った場合

【支払い時】

借方(支出) 貸方(収入)
接待交際費 10,000円 事業主借 10,000円
借方(支出) 貸方(収入)
接待交際費 10,000円 事業主借 10,000円

個人事業主は法人と異なり、事業とプライベートの人格は分かれていないため、会計上は「自分が、自分の事業にかかる経費を支払った」と考えます。そのため「事業主借」は法的にも返済の義務がなく、会計上も、事業主借で計上した金額は、確定申告時に1年分をまとめて元入金(事業の純資産)と相殺することが一般的です。

 

また、カードと会計ソフトを連携させると、支出を可視化できるので、経費の計上漏れの防止や人的ミスの軽減などが図れ、経費精算の正確性も向上するでしょう。

 

 

・個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を個人の支払いに使用した場合は税負担が増えてしまう可能性がある

プライベートの支払いに個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を使用した場合、税負担が増えてしまう可能性もあるため、できるだけ避けるようにしましょう。やむを得えず、プライベートの支払いをした際の仕訳は、以下のように行うのが一般的です。

・個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)でプライベートの食事代として1万円を支払った場合

【支払い時】

借方(支出) 貸方(収入)
立替金 10,000円 未払金 10,000円
借方(支出) 貸方(収入)
立替金 10,000円 未払金 10,000円

※個人事業主の場合は立替金ではなく「事業主貸」となる

 

【返済完了時】

借方(支出) 貸方(収入)
現金 10,000円 立替金 10,000円
借方(支出) 貸方(収入)
現金 10,000円 立替金 10,000円

一時的な建て替えの場合、勘定科目は「立替金」を使用するのが一般的です。ただし、決算期をまたぐなど長期間かけて返済を行う、用途が不明瞭などの場合は、「役員貸付金」とみなされるリスクがあるので注意しましょう。役員貸付金とは、会社からお金を借りることを意味するので、金利や返済期限を明記した契約書が必要で、返済が滞ると貸付ではなく給与または賞与とみなされるなど、処理の手間だけでなく税負担も大きくなってしまいます。リスクヘッジの観点からも、クレジットカードの利用においても公私の区別を徹底しましょう。

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を利用した場合の経理処理方法(帳簿のつけ方)は?

 

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を利用した場合の経理処理方法(帳簿のつけ方)は?

 

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を利用した場合、利用日と利用料金の引き落とし日に差異があるため、現金や振り込みとは異なった経理処理が必要となります。

 

また、確定申告には、「白色」「青色」の2つの申告方法があり、申告時に提出する帳簿の形式や提出方法により、受けられる特別控除額が異なります。

 

1.単式簿記で10万円の特別控除を受ける(青色申告のみ)

2.複式簿記で最大55万円の特別控除を受ける(青色申告のみ)

3.複式簿記かつ、電子帳簿保存またはe-Taxによる電子申告を行い最大65万円の特別控除を受ける(青色申告のみ)

※2、3の控除を受けるには、事業所得又は事業的規模の不動産所得である必要があります。

 

白色申告は単式簿記で問題ありませんが、上記の特別控除はありません。

 

ここでは、現金払いや振り込みと違い、利用日と実際の引き落とし日にタイムラグが発生する個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を利用した出費について、「単式簿記」「複式簿記」の計上方法を解説します。

 

 

・単式簿記(簡易簿記)

単式簿記(簡易簿記)とは、1つの取引に対し、1つの勘定科目と金額を記録する簿記方法です。一般的な例だと、家計簿などです。記帳方法がシンプルなため、簿記の知識がなくても帳簿をつけることができます。

 

支払いに個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を利用した場合、帳簿に記載すべき内容は「カードを利用した日」「金額」「概要」の3点のみです。

日付 金額 概要
2026年4月1日 5,000円 消耗品
日付 金額 概要
2026年4月1日 5,000円 消耗品

・複式簿記

複式簿記とは、1つの取引に対し、「借方」「貸方」の2つに分けて勘定科目と金額を記録する簿記方法です。簿記の知識が必要になりますが、単式簿記に比べると、財政状況を正確に把握しやすくなるというメリットがあります。

 

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)を利用した場合は、「カードを利用した日」「実際の引き落とし日」の2回に分けて帳簿を付ける必要があります。

【カードを利用した日】

日付 借方 貸方
勘定科目 金額 勘定科目 金額
2026年4月1日 消耗品費 5,000円 未払金 5,000円
日付 借方 貸方
勘定科目 金額 勘定科目 金額
2026年4月1日 消耗品費 5,000円 未払金 5,000円



【カードの引き落とし日】

日付 借方 貸方
勘定科目 金額 勘定科目 金額
2026年5月25日 未払金 5,000円 普通預金 5,000円
日付 借方 貸方
勘定科目 金額 勘定科目 金額
2026年5月25日 未払金 5,000円 普通預金 5,000円

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)の利用に対するキャッシュバックがあった場合の経理処理方法(帳簿のつけ方)は?

 

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)の利用に対するキャッシュバックがあった場合の経理処理方法(帳簿のつけ方)は?

 

カード会社からのキャッシュバックを受けた場合、キャッシュバックされた金額は「雑収入」とすることが一般的です。ただし、キャッシュバックを受けるタイミングにより、会計処理方法が異なります。

 

 

・引き落とし時にキャッシュバックが適用される場合

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)で支払った金額の全額を経費として計上し、キャッシュバックを受けた金額は「雑収入」とすることが一般的です。

・カード利用額は50,000円だが、引き落とし時に5,000円がキャッシュバックされる

【カードを利用した日】

借方(支出) 貸方(収入)
接待交際費 50,000円 未払金 50,000円
借方(支出) 貸方(収入)
接待交際費 50,000円 未払金 50,000円

 

【カードの引き落とし日】

借方(支出) 貸方(収入)
未払金 50,000円 普通預金 45,000円
雑収入 5,000円
借方(支出) 貸方(収入)
未払金 50,000円 普通預金 45,000円
雑収入 5,000円

・キャッシュバック後の割引金額のみを支払う場合

キャッシュバックの即時適用により、支払い総額から割引される場合は「値引き処理」を利用します。

 

 

・50,000円の支払いに対し、即時5,000円がキャッシュバックされ値引きされる

【カードを利用した日】

借方(支出) 貸方(収入)
接待交際費 45,000円 未払金 45,000円
借方(支出) 貸方(収入)
接待交際費 45,000円 未払金 45,000円

 

【カードの引き落とし日】

借方(支出) 貸方(収入)
未払金 45,000円 普通預金 45,000円
借方(支出) 貸方(収入)
未払金 45,000円 普通預金 45,000円

 

キャッシュバックはタイミングにより計上方法が変わるため、適切な処理方法の選択や具体的な仕訳方法について不安がある場合は、税理士などの専門家に相談しましょう。

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)のポイントを利用した際の会計処理方法と注意点は?

 

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)のポイントを利用した際の会計処理方法と注意点は?

 

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)のポイント利用の会計処理方法は、「値引き処理」か「両建て処理」のどちらかです。値引き処理と両建て処理が混在した場合、帳簿上で商品やサービスなどにかかる消費税の計算に齟齬が発生してしまう可能性があるため、どちらかに一貫させる必要があります。適切な処理方法の選択や具体的な仕訳方法について不安がある場合は、税理士などの専門家に相談して決めましょう。

 

ポイントを利用して消耗品を購入した場合の例を紹介します。

 

 

・値引き処理

ポイントを利用した分を、商品やサービスの「値引き」として扱う方法です。この場合、実際に現金や個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)で支払った金額のみを経費として計上します。

 

帳簿上は実際の支出額のみが記録されるため、シンプルで分かりやすい処理方法といえるでしょう。

【1,000円(税込1,100円)の商品の購入時、500ポイントを利用した場合】

借方(支出) 貸方(収入)
消耗品費 600円 未払金 600円
借方(支出) 貸方(収入)
消耗品費 600円 未払金 600円

・両建て処理

購入した商品やサービスの全額を経費として計上し、同時にポイント使用分を雑収入として計上する方法です。

 

帳簿には実際の商品やサービスの金額がそのまま反映されるため、より詳細な会計情報を把握できる処理方法です。

【1,000円(税込1,100円)の商品の購入時、500ポイントを利用した場合】

借方(支出) 貸方(収入)
消耗品費 1,100円 未払金 600円
雑収入 500円
借方(支出) 貸方(収入)
消耗品費 1,100円 未払金 600円
雑収入 500円

・全額をポイントで支払った場合

全額をポイントで支払った場合は、値引き処理をしているか両建て処理をしているかで、処理方法が異なります。

 

 

・値引き処理を採用している場合

支出が発生していないため、帳簿に記載する必要はありません。コピー用紙や文具などの消耗品であれば問題ありませんが、もし長期間利用する備品を購入した場合、棚卸などのタイミングで帳簿と物品に齟齬が出てしまう可能性も考えられるため、注意が必要です。

【1,000円(税込1,100円)の商品の購入時、1,100ポイントを利用した場合】

借方(支出) 貸方(収入)
借方(支出) 貸方(収入)

・両建て処理を採用している場合

支払いがなく支出が発生していない場合でも帳簿には購入商品を記載します。そのため、帳簿と物品に齟齬が発生することはないでしょう。

【1,000円(税込1,100円)の商品の購入時、1,100ポイントを利用した場合】

借方(支出) 貸方(収入)
消耗品費 1,100円 雑収入 1,100円
借方(支出) 貸方(収入)
消耗品費 1,100円 雑収入 1,100円

・ポイントを利用する際の注意点

ポイントの利用用途に関するルールについても、あらかじめ定めておく必要があります。

 

 

・会計処理方法は一貫させる

「値引き処理」、「両建て処理」が混在しないよう、徹底しましょう。

 

 

・ギフトカードなど金券の場合は勘定科目や処理方法が変わる

ポイントをギフトカードや金券、商品券など、換金できるものに変更した場合は、まず、勘定科目を「貯蔵品」として記載する必要があります。

【カードのポイント5,000円分のギフトカードに交換した】

借方(支出) 貸方(収入)
貯蔵品 5,000円 雑収入 5,000円
借方(支出) 貸方(収入)
貯蔵品 5,000円 雑収入 5,000円

加えて、ギフトカードなどの金券を従業員に還元した場合は、金額や利用方法などにより異なります。

 

 

・インセンティブとして従業員に渡す場合

帳簿上は、ポイントとギフトカードを交換した際の前払金を取り崩す形で計上します。

【従業員に、インセンティブとしてカードのポイントで交換した5,000円分のギフトカードを渡す】

借方(支出) 貸方(収入)
給与 5,000円 前払金 5,000円
借方(支出) 貸方(収入)
給与 5,000円 前払金 5,000円

従業員に渡したギフトカードの金額は、「給与」とみなされます。そのため、税務上は該当月の給与に加算したうえで、所得税の計算をする必要があります。換金性のあるギフトカードなどを従業員に還元する場合は、必ず税理士などの専門家に相談しましょう。

 

 

・ポイント利用のルールを徹底し、透明性を保持

個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)の利用で獲得したポイント利用方法については、コンプライアンスを遵守し、あらかじめルールを設け、利用方法を全て公開するなど、公平さを保ったうえで事業発展の一助として活用しましょう。

確定申告や経費処理を楽にしたい方におすすめのアメックスのビジネス・カード(個人事業主・中小企業向け法人カード)の申し込みはオンラインが便利

 

確定申告や経費処理を楽にしたい方におすすめのアメックスのビジネス・カード(個人事業主・中小企業向け法人カード)の申し込みはオンラインが便利

 

アメックスのビジネス・カードは、弥生の会計ソフト、クラウド会計ソフト freee会計とのAPI連携が可能です。経費管理を効率化して、次の確定申告の時期をストレスなく過ごす準備を始めませんか?

 

参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・カード

 

アメックスのビジネス・カードに申し込む際には、「個人事業主」としての申し込みか、「法人」としての申し込みかを選ぶ必要があります。申し込みの手順などが異なるため、それぞれ紹介します。

 

 

・個人事業主として申し込む場合

申し込み画面で必要事項を入力・申し込み後、問題がなければカードが発行・発送されます。

 

カードの受け取りは、郵便局から届く「本人限定郵便到着のお知らせ」に沿って受け取り方法を指定しましょう。カードの受け取りを持って、本人確認も完了となります。

 

参考:アメリカン・エキスプレス「カードお申し込みからお届けまでの流れ(個人事業主)

参考:アメリカン・エキスプレス「本⼈確認⼿続きについて

 

 

・法人として申し込む場合

法人代表者が必要事項を入力・申し込み後、アメックスから本人確認書類の提出の連絡が届いたら、アップロードまたは郵送で本人確認書類を提出します。指定の本人確認書類はこちらで確認できます。

 

問題がなければ、アメックスから「法人代表者(個人)の本人確認完了のお知らせ」が簡易書留郵便にて発送されます。本人確認完了のお知らせを受け取ったことが確認されたのち、法人所在地に簡易書留郵便でカードが届きます。

 

参考:アメリカン・エキスプレス「カードお申し込みからお届けまでの流れ(法人経営者)

参考:アメリカン・エキスプレス「本⼈確認⼿続きについて

 

個人事業主・法人ともに、申し込み後アメリカン・エキスプレスによる入会審査が行われます。ビジネス・カードは申し込みからカード受け取りまで個人事業主の場合1週間程度、法人の場合3週間程度の時間がかかるため、余裕を持って申し込みを行うようにしましょう。

アメックスのビジネス・カードが個人事業主におすすめの理由

 

アメックスのビジネス・カードが個人事業主におすすめの理由

 

個人事業主は、個人の支出とビジネスの支出を明確に分けることで、確定申告の負担を軽減することができます。そこで、ビジネスでの決済にはビジネス・カードの使用をおすすめします。

 

ビジネス・カードも、個人カードと同様、カードにより付帯する優待や特典が異なります。そのため、事業課題に合うビジネス・カードを選ぶことが大切。個人事業主におすすめのビジネス・カードとして、アメリカン・エキスプレスが発行する3種類のカードを紹介します。

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万が一のサイバー攻撃や情報漏えいなどのリスクに備えることができる「ビジネス・サイバー・プロテクション」や、秘書のように出張や会食の手続きを電話1本で対応してもらえる「プラチナ・セクレタリー・サービス」、カード継続時に得られるラグジュアリーな国内ホテルで利用できる1泊2名分の無料宿泊特典「フリー・ステイ・ギフト」など、多角的なサポートがアメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードの魅力です。

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この機会に、豊富な特典が備わったアメリカン・エキスプレスのビジネス・カードにお申し込みください。