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自己資本と純資産の違いは?株主資本などとの関係性も解説

自己資本と純資産の違いは?株主資本などとの関係性も解説

Work

2024/06/21  

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自己資本と純資産の違いは?株主資本などとの関係性も解説
自己資本と純資産の違いは?株主資本などとの関係性も解説

自己資本と他人資本

 

自己資本と他人資本

 

会計用語である「純資産」と、経営分析などで聞く「自己資本」は、どちらも「会社の本当の資本」という意味で使用されることが多いコトバです。そのため、同義として使われることもありますが、厳密には若干の違いがあります。会社の「資産」とは、ある一定の期間内で会社が保有している、すべての財産のことです。稼いだ利益に加え、金融機関などから借り入れている負債もすべて資産です。対して、資産から借り入れや取引先への買掛金などの負債を差し引いたのが「資本」です。

 

資本は、「自己資本」と「他人資本」に分けられます。

自己資本 他人資本(外部資本)
返済する必要のない資本 返済の必要がある資本
資本金や利益、自社株を発行して株主から集めた資金など 金融機関からの借入金や買掛金など
自己資本 他人資本(外部資本)
返済する必要のない資本 返済の必要がある資本
資本金や利益、自社株を発行して株主から集めた資金など 金融機関からの借入金や買掛金など

他者から借り入れたお金ではなく、「自社で集めた/用意した資金」が「自己資本」です。銀行からの借入金や社債、買掛金や営業取引上の損失など、「外部から調達した資本」は「他人資本(外部資本)」になります。資本の内訳をみて、総資本における自己資本の比率(自己資本比率)を求めた場合、その比率が高いほど経営が安定しているということになります。企業の健全性や価値を数値で表しているとも言える貸借対照表では、左側に「資産」の内訳、右側には資産のもととなる「負債」と「純資産」が記載され、その内訳を見ることで、企業の財務状況が分かるようになっています。

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自己資本と純資産とは

 

自己資本と純資産とは

 

「純資産」は、会社が保有しているお金(資産)のうち、事業活動で得た利益の蓄積や自社株を発行して株主から集めた資金などを意味します。そのため、前述した自己資本も純資産に含まれます。

 

純資産の内訳は、下記のようになっています。

純資産 株主資本
  • 資本金
  • 資本剰余金
  • 利益剰余金
  • 自己株式
自己資本
その他の包括利益累計額
(評価・換算差額等)
  • その他有価証券評価差額金
  • 繰延ヘッジ損益
  • 為替換算調整勘定 など
新株予約権 あらかじめ定めた価格で株式を取得できる予約権。
権利行使がされない間は株主資本とみなされないが、いずれは株主資本に含まれる。
 
非支配株主持分 連結子会社の資本のうち、親会社以外の少数株主が持っている持分。  
純資産 株主資本
  • 資本金
  • 資本剰余金
  • 利益剰余金
  • 自己株式
自己資本
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新株予約権 あらかじめ定めた価格で株式を取得できる予約権。
権利行使がされない間は株主資本とみなされないが、いずれは株主資本に含まれる。
 
非支配株主持分 連結子会社の資本のうち、親会社以外の少数株主が持っている持分。  

「株主資本」と「その他の包括利益累計額(評価・換算差額等)」を足したものが「自己資本」です。ただし「新株予約権」「非支配株主持分」は、暫定的に仕分けされた項目であり、貸借対照表に記載されないこともあります。そのため、自己資本と純資産に厳密な違いはあるが、同義として使用されることが多いのです。

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