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ピグマリオン効果とは?ハロー効果やホーソン効果、ゴーレム効果との違いも解説

ピグマリオン効果とは?ハロー効果やホーソン効果、ゴーレム効果との違いも解説

Work

2023/03/15

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2023/03/15

ピグマリオン効果とは?ハロー効果やホーソン効果、ゴーレム効果との違いも解説
ピグマリオン効果とは?ハロー効果やホーソン効果、ゴーレム効果との違いも解説

人材育成で活用したいピグマリオン効果

 

人材育成で活用したいピグマリオン効果

 

経営者や管理職にとって、新人や部下の育成は大きな課題のひとつです。自分はよかれと思って言ったのに、かえって社員のパフォーマンスを下げてしまったという経験もあるのではないでしょうか。

 

そんな人材育成の問題解決に役立つのが、「ピグマリオン効果」です。

 

ピグマリオン効果とは、教育心理学の用語で、他者から高く期待されると学習成績がアップしたり仕事の成果が上がったりする心理現象のこと。この心理現象を活用すれば、部下やメンバーのパフォーマンスや志気を低下させることなく、業績やモチベーションのアップにつなげることができます。

ピグマリオン効果とは?

 

ピグマリオン効果とは?

 
ピグマリオン効果とは?

まずは、ピグマリオン効果の概念や、広く認知されたきっかけを紹介します。

・ピグマリオン効果の概念

「ピグマリオン効果」とは、教師や上司などから褒められ、期待を寄せられることによって勉強や仕事のパフォーマンスがアップする心理的な効果です。

 

たとえば、上司が社員に対して「君ならいい結果を出してくれると信じているよ。期待しているからね」と声をかけることで、その社員が実力以上のすぐれた成績を出した場合は、ピグマリオン効果が発揮されたといえます。

・「ピグマリオン」の言葉の由来は?

ピグマリオンという名前は、ギリシア神話に出てくるキプロス島の王様・ピグマリオンに由来します。ピグマリオンが自分で彫り上げた大理石の女性像に恋をしてしまい、本物の女性になってほしいと願ったところ、女神が本物の人間に変えてくれた、という神話です。

 

それが転じ、「期待をかけると成果が高くなる」という効果から「ピグマリオン効果」と名付けられました。

・ピグマリオン効果が発見された経緯

ピグマリオン効果は、アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールが1964年に実施した実験で発見されたといわれています。

 

この実験は、ある小学校で子どもたちに知能テストを受けさせる形で行われました。テストの結果とは関係なく無作為に数人の子どもを選出し、その名簿を「これは今後成績が上がる生徒のリストです」と担任の先生に渡しました。ランダムに選び出した子どもを、「伸びしろのある子ども」と担任の先生に思わせたのです。その後、伸びしろがあると伝えられた子どもたちは、ランダムに選ばれたにも関わらず、他の子どもよりも成績が格段にアップしました。

 

この実験結果をまとめた論文では、先生が伸びしろがあると信じ込んだ子どもに対して、期待を持って接したことが成績アップの要因につながったとされています。

 

この実験をきっかけに、教育やビジネスの現場で「期待をかければ成績が上がる」という効果が広く認識されるようになりました。

ピグマリオン効果を最大限に引き出すコツ

 

ピグマリオン効果を最大限に引き出すコツ

 
ピグマリオン効果を最大限に引き出すコツ

ビジネスの現場でどのようにピグマリオン効果を活用すれば、人材育成の効果を高めることができるのでしょうか。

・常に肯定的な態度で接する

常に肯定的な態度で部下やメンバーに接することは、ピグマリオン効果を発揮するうえでは不可欠です。成果を出したときはもちろんのこと、ミスをしたときや成果が出ないときでも否定的な言葉を投げかけないようにしましょう。

 

たとえば同じミスを繰り返す部下に「何度言えば同じミスを繰り返さなくなるんだ」と頭ごなしにネガティブな言葉を投げかけるより、「このミスをなくせば、より一層の成果が出せるようになるよ」と肯定的な態度でアドバイスするように心がけましょう。

・結果だけでなく過程も評価する

成果を出したときだけ褒めるのは、ピグマリオン効果の観点で考えると不十分です。

 

成果を褒めるのはもちろんですが、「目標達成まであと少し。この調子でがんばって。期待しているよ」と過程の努力も評価することで、部下やメンバーのやる気やパフォーマンスの向上につながります。

・裁量権をより多く与える

部下やメンバーにより多くの裁量権を与えることも、ピグマリオン効果を発揮するうえでは重要です。

 

たとえば「君ならこの仕事をこなせるよ」と言ったにも関わらず、ことあるごとに口を挟んで指示を出す、またはアクションを起こすにも常に上司の許可を必要とする場合、そのメンバーは「本当は自分に期待していないのでは?」と感じてしまう可能性があります。

 

そのためにも、部下や従業員に裁量権を多く与えることが大事です。

・期待を大きく抱きすぎない

ピグマリオン効果を得るためだからといって、過度な期待を部下やメンバーにかけないようにしましょう。相手にとって大きなプレッシャーになってしまい、かえってモチベーションや仕事の成果が下がってしまうことになります。

 

メンバー一人ひとりの能力や性格を考慮して、実現可能なレベルの問題や仕事にのみ期待を持つようにしましょう。

・結果を出せないときはヒントを与える

期待をかけたからといって、必ずしもメンバーの能力がアップしたり期待通りの結果を出せるとは限りません。予想に反して結果を出せないメンバーがいる場合は、結果を出すためのヒントを与えることが重要です。

 

タイミングを見計らってヒントを提供してあげることで、部下やメンバーをサポートしましょう。

・ビジネス以外の場で活用するには

ピグマリオン効果が期待できるのは、ビジネスに限ったことではありません。家庭や子育てなど、日常でも取り入れることができます。

 

例えば、家族間では「きれいに食器を洗ってくれてありがとう」「新しい服、似合っているね」「音楽のセンスがあるね」と伝えることで相手は自分に自信を持ち、さらに洗練されていくでしょう。

 

子育ての場合も同様です。「毎日がんばって練習したから結果が出たね」「手伝ってくれたからこんなに早く終わったよ」とプロセスを含めて褒めつつ、問題があった場合は、ヒントを与え、自分で解決できるようサポートするのもよいでしょう。

ピグマリオン効果に類似する3つの理論とその違い

 

ピグマリオン効果に類似する3つの理論とその違い

 

ピグマリオン効果に類似する他の理論として、「ゴーレム効果」「ホーソン効果」「ハロー効果」があります。

・ゴーレム効果

ピグマリオン効果が相手に期待をすると、その期待通りになるという心理効果であるのに対して、「ゴーレム効果」は相手に期待しなかったり見込みがないと思うと、本当にその通りの悪い結果になってしまうという効果です。

・ホーソン効果

「ホーソン効果」は、注目されることでその期待に応えたいという心理が働き、いい結果をもたらす効果です。ピグマリオン効果と非常に似ていますが、モチベーションやパフォーマンスがアップする要因に違いがあります。ホーソン効果の要因は「注目」、ピグマリオン効果の要因は「期待」です。

 

ピグマリオン効果との違いは、人の「期待」に限らず、「注目されている」「関心を集めている」という意識により動機づけられます。

・ハロー効果

ハロー効果とは、その人のもつ一部の特性によって全体を評価してしまうことを指します。

 

詳細は「ハロー効果とは?ビジネスシーンでのメリット・デメリットを具体例で解説( https://www.americanexpress.com/ja-jp/benefits/good-news/work/halo-effect/ )」で説明しています。

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