カードの支払い日当日に、請求金額に対して引き落とし銀行口座の残高が不足している場合、引き落としができません。

カード会社によって銀行口座の残高不足で引き落としができなかった場合の対処方法は異なるため、まずは慌てずにカード会社のガイダンスを確認することが大切です。

カード会社のガイダンスは以下のような方法によって確認できます。

・ウェブサイトのFAQなどを確認する
・通達が来ている場合はガイダンスに従う

残高不足で引き落としができなかった場合、次のようなペナルティを受ける可能性があります。

・カードの利用が制限される可能性がある
・遅延損害金が発生する可能性がある
・信用情報に影響がおよぶ可能性がある

それぞれのケースを詳しく見ていきましょう。

カードを加盟店で使用した場合は、加盟店はカード会社に代金を請求、カード会社は指定日に利用者の引き落とし口座から利用額を引き落とします。

指定日に銀行口座が残高不足で引き落としができないと、カード会社は立て替えた代金を回収できません。同じような状況が続くと代金を回収できなくなるリスクが高まるなどの理由から、カード会社は所有者のカード利用を制限する可能性があります。

銀行口座の残高不足で引き落としができなかった場合、信用情報に影響が及ばないか心配という方もいると思います。信用情報とは、信用情報機関が取り扱っているクレジットカードやローンなどの申し込み状況、または返済状況などに関する情報です。

カード会社やローン会社は、審査の際に信用情報機関に信用情報を確認するのが一般的です。信用情報に影響があると、クレジットカードの新規申し込みができない可能性もあります。

残高不足によりカードの引き落としができなかったことで信用情報への影響が心配になった方は、カード会社ではなく、信用情報機関に開示請求しましょう。

引き落としで残高不足に陥るリスクを回避するためにも、クレジットカードを利用する際には、残高不足にならないように対策を練っておくことが大切です。

残高不足を防ぐための方法として、以下の3つの方法が挙げられます。

・請求日の確認を行う
・引き落とし日の通知機能を利用する
・給与の受取口座を引き落としに利用する

それぞれの対策について詳しく見ていきましょう。

クレジットカードの締め日や請求日は、発行元のカード会社やカードの種類によって異なります。例えば、毎月15日締めの翌月10日払い、毎月末締めの翌月26日払いなどです。

自分自身の所有しているカードの締め日や請求日を確認しておけば、うっかり銀行口座の残高が足りなくて、引き落とされなかったなんてこともないでしょう。スマートフォンアプリのカレンダー通知機能などを活用して、請求日を忘れないようにするのもおすすめです。

カード会社によっては請求金額が決まったあとに、引き落とし日または引き落とし金額を登録先のEメールアドレスに通知してくれるサービスを提供しています。

自分で請求日を確認することも大切ですが、カード会社から請求日の通知があればさらに残高不足に陥るリスクを軽減できるでしょう。

残高不足に陥りやすい原因として多いのが、普段使用しない口座をカードの引き落とし口座に指定するケースです。給与など定期的な入金のない口座だと、支払いのために毎月お金を振り込む必要がでてきます。引き落とされる額を確認して、その額を毎月振り込むのは面倒ですよね。それよりは、定期的に入金がある給与の受取口座を引き落とし口座として利用するのがおすすめ。口座に定期的にお金が入るので、うっかり残高不足になってしまうといった出来事を減らせるかもしれません。

高額な買い物などでその月の残高不足が不安という方は、カード会社が用意している「あとからリボ払い」を利用してみてはいかがでしょうか。

あとからリボ払いとは、カード利用分を、あとからリボ払いに変更できる方法です。リボ払いとはリボルビング払いの略で、毎月の支払額を一定の金額に固定して、金利とともに返済していくというものです。財布に余裕がある月には、リボ払いの利用残高をまとめて支払うこともできます。

クレジットカードは最低限の現金を持ち歩くだけで済む、インターネットで便利に買い物ができるなどの多くのメリットがあります。せっかく便利なカードですから、残高不足で引き落としができず、一時的に使えなくなってしまうのはもったいないですよね。

スマートフォンアプリのカレンダー通知機能を利用して請求日を通知してもらったり、カード会社が提供する通知機能を利用したり、あとからリボ払いなどの支払い方法の工夫で賢いクレジットカードライフを送ってください。