京都 醍醐寺・三宝院の夜間特別拝観

京都 醍醐寺・三宝院の夜間特別拝観

平安時代初期の創建以来、桜の名所として知られる世界遺産、醍醐寺。
太閤秀吉が催した盛大な宴「醍醐の花見」でも有名なこの名刹で、 4月2日、貸し切りの夜間特別拝観が行われた。

 


 

開催日:2019年4月2日

平安時代初期の創建以来、桜の名所として知られる世界遺産、醍醐寺。 4月2日、貸し切りの夜間特別拝観が行われた。

 


 

開催日:2019年4月2日

 

「愛でる」「知る」「寛ぐ」3つのエリアで「みやび」を味わう

「愛でる」「知る」「寛ぐ」
3つのエリアで 「みやび」を味わう

 

今年第9回となるこのイベントの、今回のテーマは「みやび」。「愛でる」「知る」「寛ぐ」の3つのエリアで、古都ならではの春の宵を存分に楽しむ趣向も用意されているという。みやびな一夜への期待が膨らむ。

今年第9回となるこのイベントの、今回のテーマは「みやび」。「愛でる」「知る」「寛ぐ」の3つのエリアで、古都ならではの春の宵を存分に楽しむ趣向も用意されているという。みやびな一夜への期待が膨らむ。

歴史につながる桜を貸し切りで「愛でる」

歴史につながる桜を貸し切りで「愛でる」

 

平安の昔から「花の醍醐」として知られる醍醐寺。今も境内には、枝垂れ桜、ソメイヨシノ、八重桜、山桜など約1000本もの桜が咲きそろう。
今年は三宝院の憲深林苑でも桜がほぼ満開。まさに千載一遇の花見となった。

平安の昔から「花の醍醐」として知られる醍醐寺。今も境内には、枝垂れ桜、ソメイヨシノ、八重桜、山桜など約1000本もの桜が咲きそろう。今年は三宝院の憲深林苑でも桜がほぼ満開。まさに千載一遇の花見となった。

 

この日三宝院の大玄関前で出迎えてくれたのは、樹齢約160年の大枝垂れ桜。これまで多くの人々を魅了してきたこの気品ある桜は、「醍醐の花見」のため秀吉が畿内各地から集め、植えさせた約700本の桜の木の子孫という。憲深林苑には、そんな歴史にちなみ、秀吉の馬印である「瓢箪」と「桜」をあしらったボードも登場。積み重なる歴史に想いを馳せながら、貸し切りで夜桜を愛でる贅沢を体験した。

この日三宝院の大玄関前で出迎えてくれたのは、樹齢約160年の大枝垂れ桜。これまで多くの人々を魅了してきたこの気品ある桜は、「醍醐の花見」のため秀吉が畿内各地から集め、植えさせた約700本の桜の木の子孫という。憲深林苑には、そんな歴史にちなみ、秀吉の馬印である「瓢箪」と「桜」をあしらったボードも登場。積み重なる歴史に想いを馳せながら、貸し切りで夜桜を愛でる贅沢を体験した。

「生かされてこそ文化財」。法話と特別拝観で名刹の歴史や文化を「知る」

「生かされてこそ文化財」。
法話と特別拝観で名刹の歴史や文化を「知る」

 

三宝院では、通常非公開の白書院で醍醐寺執行の仲田順英師による法話が行われた。そもそも三宝院は、歴代の醍醐寺座主が居住する坊で、貴重な文化財も数多い。だが「生かされてこそ文化財。それがどんな想いで作られ、受け継がれてきたかに心を寄せることが大切」と順英師。その後国宝の表書院で闇に浮かび上がる庭園を眺めたり、非公開のご本堂でご本尊、弥勒菩薩像をお参りさせていただいたり。心がしんとする空気感を、参加者それぞれが感じている様子だった。  

「法話を聞き、実際に文化財の空間に身を置くことで、歴史や文化が身近になった気がします。このお寺が大好きになりました」。(名古屋より参加 カード会員様ご夫婦)

三宝院では、通常非公開の白書院で醍醐寺執行の仲田順英師による法話が行われた。そもそも三宝院は、歴代の醍醐寺座主が居住する坊で、貴重な文化財も数多い。だが「生かされてこそ文化財。それがどんな想いで作られ、受け継がれてきたかに心を寄せることが大切」と順英師。その後国宝の表書院で闇に浮かび上がる庭園を眺めたり、非公開のご本堂でご本尊、弥勒菩薩像をお参りさせていただいたり。心がしんとする空気感を、参加者それぞれが感じている様子だった。
 
「法話を聞き、実際に文化財の空間に身を置くことで、歴史や文化が身近になった気がします。このお寺が大好きになりました」。(名古屋より参加 カード会員様ご夫婦)

日本の伝統文化による、みやびなもてなしで「寛ぐ」

日本の伝統文化による、
みやびなもてなしで「寛ぐ」

 

憲深林苑では茶席がしつらえられ、お抹茶がふるまわれた。桜の花びらをあしらった鶴屋吉信の和菓子のお銘は、「みやび」。この日のためにデザインされたという。お点前も披露され、華やかで凛としたお花見に。  

「このイベントのためだけに東京から来ました。期待以上です」と、夢見心地に話す参加者も。

憲深林苑では茶席がしつらえられ、お抹茶がふるまわれた。桜の花びらをあしらった鶴屋吉信の和菓子のお銘は、「みやび」。この日のためにデザインされたという。お点前も披露され、華やかで凛としたお花見に。  
「このイベントのためだけに東京から来ました。期待以上です」と、夢見心地に話す参加者も。

 

三宝院での拝観を終え、雨月茶屋の恩寵館へ。 みやびな「花見の宴」の幕開きは、食前酒のロゼ・シャンパンから。桜膳では、古文書を元に再現された醍醐寺名物「竹の子のすもし(竹の子すし)」をはじめ、春らしい品々が並んだ。さらに芸舞妓の登場で、みなすっかり寛いだ表情に。

三宝院での拝観を終え、雨月茶屋の恩寵館へ。 みやびな「花見の宴」の幕開きは、食前酒のロゼ・シャンパンから。桜膳では、古文書を元に再現された醍醐寺名物「竹の子のすもし(竹の子すし)」をはじめ、春らしい品々が並んだ。さらに芸舞妓の登場で、みなすっかり寛いだ表情に。

心豊かなひとときがもらたす深い余韻

心豊かなひとときがもらたす深い余韻

 

「私の古希のお祝いにと、カード会員の娘がこのイベントをプレゼントしてくれました。とても贅沢な時間でした」(東京より参加のご夫婦)

  みやびなもてなしは、参加者それぞれの心に深い余韻を残したよう。こんなひとときが暮らしに一匙の彩りを添えるのだろう。

本物を体感する喜び、豊かな時間。 そう、春の宵には、これがいる。そう、人生には、これがいる。

「私の古希のお祝いにと、カード会員の娘がこのイベントをプレゼントしてくれました。とても贅沢な時間でした」(東京より参加のご夫婦)

みやびなもてなしは、参加者それぞれの心に深い余韻を残したよう。こんなひとときが暮らしに一匙の彩りを添えるのだろう。

本物を体感する喜び、豊かな時間。 そう、春の宵には、これがいる。そう、人生には、これがいる。