リボ払いのデメリットとは?予定外の支払いに活用できる賢い使い方や分割払いとの違いを解説

リボ払いのデメリットとは?予定外の支払いに活用できる賢い使い方や分割払いとの違いを解説

2025/12/04

2025/12/04

リボ払い(リボルビング払い)と聞くと、「支払いが長期間続き、高い手数料が発生する怖いシステム」という印象があるかもしれません。でも、実はリボ払いには、計画的に活用することで、手数料をおさえつつ、便利に利用できる一面もあります。

 

この記事では、リボ払いを便利に活用する方法やリニューアルしたアメリカン・エキスプレス(アメックス)のリボ払いの申し込み方法について紹介します。

リボ払い(リボルビング払い)とは?分割払いとの違いは?

 

リボ払い(リボルビング払い)とは?分割払いとの違いは?

 

クレジットカードの支払い方法のひとつに、「リボ払い」があります。「リボ払い」の正式名称は「リボルビング払い」。リボ払いとは、クレジットカードの利用金額に関わらず、毎月一定額を支払う支払い方法のことです。

 

分割払いとリボ払いの違いを簡単に説明すると、以下のようになります。

 

 

・分割払い

起点は「支払い回数」。カードの利用ごとに支払い回数(一般的に3~24回)を指定して、分割した金額を毎月支払う方法。

 

 

・リボ払い

起点は「毎月の支払い金額」。カードの利用件数や金額に関わらず、リボ払いの総残高(支払い金額の総計)に応じて設定された支払額を毎月支払う方法。

 

分割払いやリボ払いでは、まずは自身に代わりカード会社が利用金額を全額支払っています。そのため、どちらも利用金額に加えて、カード会社が設定する手数料が発生することを覚えておきましょう。

 

リボ払いのメリットは、分割払いに比べ、毎月の支払金額を圧倒的におさえられること。加えて、一時的に支払い金額を増額することもできます。そのため、残額すべてを一括で支払ったり(一括返済)、残額の一部を臨時的に支払う(一部増額返済)ことも可能です。一方、分割払いの場合は、一般的にあとから支払い回数を変更することはできず、増額返済を行う場合は残額をすべて支払う一括返済のみです。

 

▼分割払いとリボ払いの違いについては、こちらの記事でも解説しています

【クレカ】分割払いとリボ払いの違いとは?それぞれの特徴をプロが解説

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分割払いとリボ払いのメリット・デメリットは?

 

分割払いとリボ払いのメリット・デメリットは?

 

分割払いとリボ払いのメリット・デメリットを、具体的に紹介します。

 

  分割払い リボ払い
メリット ・支払い回数を自分で選択できる
・支払い回数(支払期間)が明確に分かる
・手数料を含めた総支払い額が分かる
・毎月の支払い額を大きくおさえられる
・毎月の支払い額が固定のため、資金管理がしやすい
・増額返済などを活用すれば返済期間短縮につながり手数料をおさえられる
デメリット ・支払い回数(支払い期間)が長くなると手数料も高くなる
・一般的に支払い回数の変更はできない
・支払いが長期化すると、手数料が高くなる
・手数料を含めた総支払い額を計算しづらい

 

分割払いとリボ払いにはさまざまな違いがありますが、リボ払いのメリットは、分割払いに比べ、圧倒的に毎月の支払額をおさえられることです。

 

どこまで支払い額をおさえられるか、アメックスのカードで10万円の買い物をした場合を例に、分割払い・リボ払い、それぞれの支払い金額をみてみましょう。

 

 

【分割払いの場合】

支払い回数 3回 6回 12回
月々の支払い金額 34,161円 17,391円 9,006円

※お支払例を含む取引条件は、記事の下に掲載しています。

 

 

【リボ払いの場合】

毎月3,000円

 

リボ払いの場合は、残高により毎月の支払い金額が変動する「残高スライド方式」を採用していることが一般的です。アメックスの個人カードでは、残高10万円以下なら毎月の支払い額は3,000円。ひと月の支払い額は、12回分割の3分の1以下です。このように、毎月の支払額を大きくおさえられるのは、リボ払いの大きな特長のひとつです。

 

参考:アメリカン・エキスプレス「あと分割シミュレーション

参考:アメリカン・エキスプレス「リボ払いお支払いシミュレーション

リボ払いの上手な活用方法

 

リボ払いの上手な活用方法

 

毎月の支払い額を大きくおさえられるリボ払いですが、支払い期間が長くなるため手数料が高額になる懸念もあります。同じように、アメックスで10万円を分割払い、リボ払いにした場合の手数料を例に具体的にみてみましょう。

 

 

【分割払いの場合】

支払い回数 3回 6回 12回
支払い総額 102,483円 104,345円 108,070円
手数料総額 2,483円 4,345円 8,070円

※お支払例を含む取引条件は、記事の下に掲載しています。

 

 

【リボ払いの場合】

支払い回数:44回(毎月設定された金額を支払った場合)

支払い総額:128,694円

手数料総額:28,694円

 

手数料だけを比べると、分割払いのほうが金額をおさえられますが、前述した「増額返済」を活用すれば、この限りではありません。

 

たとえば10万円の買い物をしたが、4カ月後にまとまった収入が予定されているため、3カ月間だけは支払い金額を大きくおさえたい場合、リボ払いにすれば、最初の3カ月間は毎月の支払い額は3,000円です。4カ月目に一括返済手続きを行えば、支払い後に手数料が発生することもなく、最低限の手数料におさえることができます。金銭的な都合に合わせて無理なく支払うことができるでしょう。

 

一括返済や一部増額返済を組み合わせ、自身の状況にあったベストな支払い方ができるのも、リボ払いのメリットです。

予定外の出費や機会損失の防止に活用したいリボ払い

 

予定外の出費や機会損失の防止に活用したいリボ払い

 

リボ払いを検討する場面は、さまざまに想定できます。

 

たとえば、自己投資や新しい趣味を始めるタイミングなど、先行投資が必要だが毎月の支払い額は大きくおさえたい場合のほか、予定外の出費などです。

 

まとまった資金がすぐに確保できない場合、予定を先送りにすることもできますが、たとえば引っ越しなど、スケジュールの変更が難しい可能性もあります。予定になかった冠婚葬祭も同様。また、子どもの成長やこの先のライフスタイルの変化などを見据え、今しか体験・実現できないイベントなどもあるでしょう。

 

このような場合に家計調整の一助を担い、機会損失を防ぐ一助となるのがリボ払いです。リボ払いは常に利用するのではなく、大切な機会を逃さないために活用する支払いの選択肢のひとつ、と捉えておくとよいかもしれません。

リニューアルでより便利に、分かりやすくなったアメックスのリボ払い申し込み方法

 

リニューアルでより便利に、分かりやすくなったアメックスのリボ払い申し込み方法

 

アメリカン・エキスプレス(アメックス)でも、分割払い・リボ払いが利用できます。アメックスのクレジットカードの場合、カード利用時は一括払いのみですが、後日、公式ウェブサイトや公式アプリから分割払い、またはリボ払いに変更可能。

 

参考:アメリカン・エキスプレス「リボ払い/分割払い

 

2025年10月からは、公式ウェブサイトや公式アプリでのリボ払い申し込み方法がリニューアルし、より簡単に支払い金額の調整ができるようになりました。

アメリカン・エキスプレス公式アプリを利用した支払方法変更の図解

公式アプリから利用する場合、まずはアプリを立ち上げ、「お支払い金額を調整する」から「今回のお支払い金額を減らす」をタップし、希望の支払い金額を入力するだけ。該当する利用額を明細からひとつずつ選択したり、支払い額を考えながら支払い回数を選ぶ必要はありません。支払い金額を入力するだけで金額を自動で調整してくれるので、より直感的に、より簡単に操作できます。

 

※「今回のお支払い金額を減らす」ボタンは、明細書締め日翌日から毎月設定される締切日まで表示されます。

 

金銭的な事情ですぐに全額を支払うのが難しい場合は、まずは次月以降の支払い金額を調整し、確実に支払いを行うことが大切。余裕ができたタイミングで、増額返済などを上手に活用しましょう。

 

増額返済も、アプリ上で簡単に手続きができるので、予定している資金や収入を確認した直後、迅速に増額返済の手続きすることが可能です。

 

詳細はアメリカン・エキスプレスの「あとリボ(個人/ビジネス)」で確認しましょう。

 

参考:アメリカン・エキスプレス「あとリボ(個人/ビジネス)

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