「販管費」は「販売費および一般管理費」を略したコトバで、販売業務や管理業務などで発生した経費を意味しています。売上に直結する費用ではありませんが、事業を営むうえで欠かせないコストのひとつです。

1年間の収益・費用・利益をまとめる「損益計算書」では、全ての売り上げを加算した売上総利益の次に販管費を記載し、売上総利益から販管費を差し引いた金額を営業利益として計上します。

販管費に分類される経費には、さまざまな勘定科目が含まれています。たとえば、以下のような勘定科目が販管費となります。販売費と一般管理費に分けて紹介します。

【販売費に含まれる主な勘定科目】

【一般管理費に含まれる主な勘定科目】

※製造部門に携わる従業員への給与は、売上原価に含まれることが多い

売上を上げるためだとしても、販管費をかけ過ぎると営業利益は少なくなってしまいます。たとえば、売上高に対して販管費が占める割合を示す「売上高販管費率」を数年にわたって計算し、売上高販管費率が下がっているなら経営効率は上がっていますし、売上高販管費率が上がっているなら経営効率が悪くなっていることが分かります。

販管費が大きくなりすぎていないか期ごとに見直して、必要コストを適正範囲に収めることが必要です。