世界中の美食家が注目するグルメガイドといえば、三段階の星で評価される「ミシュランガイド」。タイヤメーカーのミシュラン社により選出されたレストランが掲載されている、世界の美食を追求するためのガイドブックです。しかしミシュランガイドには有名な三段階の星の評価以外に、「ビブグルマン」という評価もあることをご存じでしょうか。

今回はミシュランガイドを最大限活用するため、三段階の星とビブグルマンがどのように料理を評価しているのか、その定義や特長について解説します。

もちろん、ビブグルマンと三段階の星評価で共通する点もあります。

・どちらもサービスや設えではなく料理に対する評価

両評価の共通点は、提供される「料理」に対する評価です。サービスやレストランの雰囲気などは、評価に考慮されません。どこまでも料理の質に特化した評価です。

・評価の期限は1年間

ミシュランガイドの星やビブグルマンなどの評価が有効なのは、三段階の星やビブグルマンを発表する「ミシュランガイドセレモニー（評価発表会）」で発表された後、次のセレモニーまでの1年間だけと決められています。評価を維持するには、シェフは常に進化し続ける必要があるのです。

両国駅すぐの脇道に佇む、モダンな蕎麦屋。店主の細川氏は独学で蕎麦を突き詰め、自身で「おいしい」と認めたものしか提供しないこだわりです。蕎麦は収穫されたままの玄蕎麦のみを仕入れ、使う分だけを製粉。細麺ながら蕎麦の香りがダイレクトに伝わる十割蕎麦を、挽きたて、打ちたて、茹でたてでいただけます。キリッと濃い口のつゆは蕎麦の旨みを引き立たせ、トロリと濃厚な蕎麦湯も格別です。

シンプルな調理法とも言えるとんかつは、豚の種類により味わいも変わります。とんかつKATSU華は、その日に仕入れた数種類の国産銘柄の中から豚肉を選べるため、素材による旨みや余韻の違いを堪能でき、通いたくなる一軒。油やパン粉もオリジナルのものを使用するこだわりです。油切れがよく華やかな口当たりで、「とんかつはヘビー」という概念が覆る、妥協なき逸品をご賞味あれ。

ビブグルマンも三段階の星も、素晴らしい料理を提供するレストランを探すための指標です。ビブグルマンには、価値に見合った価格で食事ができ、良質な食材で丁寧に仕上げられており、かつ個性的な料理を堪能できるレストランがそろっています。

ミシュランガイドの公式ウェブサイトでは、ミシュランガイドに掲載されている世界中の星付きレストランに加え、3,000店を超えるビブグルマンのレストランを確認できます。美食のプロフェッショナルが認めるビブグルマンのレストランに、さっそく足を運んでみましょう。

ミシュランガイド公式ウェブサイト