導入事例3-Amex

あなたの買い物が、お店の力になる。

キャッシュレスの普及が加盟店となった決め手

Amex加盟店になった経緯を教えてください

加盟店になったきっかけは、2019年にアメリカン・エキスプレスの営業からご提案いただいたからです。一方で、営業部門から「求人広告のクレジットカード払いにそんなにニーズがあるの？」という意見が出たこともあり、お話をいただいてから契約するまでに社内で意思統一を図る期間がありました。

契約を決めたのは時代の流れを加味した結果かもしれません。社会ではキャッシュレスが普及しつつあり、カードで払いたいという問い合わせをお断りすることもチラホラ出てきていました。世の中がどんどんデジタル化していく中で、当社の請求方法の取り扱いが銀行振込とコンビニ収納だけなのは時代的にどうなのか？という話になり、アメリカン・エキスプレスの加盟店となることで支払い手段の拡充を行いました。

予想に反して、思いのほか高かったカード払いの需要

加盟店になったことで、どのような変化がありましたか？

実際に加盟店になって驚いたのは、お客様からすぐにリアクションがあったことです。加盟店になった当初は、カード払いの需要については未知数でした。ですが、「Amexで払えるなら切り替えたい」という声を、既存・新規のお客様を問わず数多くいただいていたので、潜在的な需要は多かったと感じています。

特に、当社の主力媒体のひとつである『バイトル』では、飲食店をはじめとして多くの業種から、非常に多くのカード払いに関するお問い合わせがあります。

現状、カード払いのお客様は全体の1％程度。お客様の反応を見ていると、まだまだ需要があると感じています。当初、懐疑的な意見が多かった営業部門からも、商談時の反応が良くなったという話が多く上がってきていました。既存のお客様に対しても、カード払いがあったおかげで継続していただけたケースもあるので、お客様も営業も、皆様にとってよいことずくめだったと思います。

カード払いを導入したことで新たな顧客基盤を開拓できた

特に実感しているメリットについて教えてください。

アメリカン・エキスプレスの加盟店になったことで、新たに開拓できた顧客基盤は、大きなメリットだと感じています。求人媒体の営業は、競合メディアに掲載されている企業にアプローチするのが通常です。したがって、大手の有名な企業には、どの会社も声をかけています。片や、Amex経由でアプローチができる企業様は、求人広告を出したことがない、未開拓な企業様が多く、競合と比較されることが少ないため、とても営業活動がスムーズになりました。

新たなアプローチ先という観点では、中国四国や九州など、当社の営業がカバーできていなかった地域の企業様をアメリカン・エキスプレスの営業経由で紹介いただくことも増えました。加盟店になったことで生まれた新規の営業ルートを、いかに拡大していけるかは当社の成長に繋がる重要なポイントだと思っています。

カードで支払えることが、契約継続率アップに繋がっている

求人業界ならではのメリットはありますか？

求人媒体は年々差別化が難しくなっているので、掲載料をカード払いできることは当社のひとつの強みになっていると思います。ともすれば価格勝負に陥りやすい業界ですが、顧客に明確な違いを提示できます。実際に数社を比較した中で、決め手はクレジットカード決済だったとおっしゃってくださるお客様もいました。業界内の差別化を図る上でも、加盟店になってよかったですね。

またパートタイムの求人媒体の場合では、取引先には飲食店などのサービス業が多いのも特徴です。人材の入れ替わりが激しい業界なのですが、カード払いのおかげで債権管理がしやすくなっているのも利点です。業界の特性上、いきなり閉店してしまい、支払いが滞るというケースも少なからずあるのですが、クレジットカードですと確実に払っていただけます。またそもそも、その前段階でアメリカン・エキスプレスの信用調査が入っているので、契約の安心にも繋がっていますね。

そしてお客様にとっても、経費を一元管理できるようになったことは大きなメリットだと思います。経費関係をすべてカードで決済できれば、事務処理の負担が軽くなります。実際にとても好評です。

顧客満足度の向上は、当社の契約の継続率向上に繋がっていると感じています。求人媒体は、求人ニーズが発生した際だけスポットで契約するケースが多く、どこの媒体も総じて継続率が低めです。これは、当社としても営業における課題だったのですが、つい最近、カード払いのお客様は、継続率が高いというデータが出ました。長らくの営業課題を解決する一手になるのではないかと期待しています。

全方位にメリットが生まれる取り組みをAmexと共に実現したい

アメリカン・エキスプレスとの取り組みで、今後期待することはありますか？

アメリカン・エキスプレスの営業担当からのご提案で実現した、会員向けダイレクトメールは、非常に反響がいいので今後も継続していきたいです。お客様にメリットに感じていただけるような工夫をしていきたいと思っています。アメリカン・エキスプレスの営業担当とお話していると、当社の販促に深く関わろうとしてくださっているのが伝わってくるので、とても嬉しいです。雑談ベースでも相談を持ちかけやすく、今後これまでになかった取り組みが生まれそうで楽しみです。

当社が現在力を入れている、求人に関わる労力軽減を行うDX事業に関しても、オンラインのイベントを通して、お客様にしっかり訴求していけたらと思っています。アメリカン・エキスプレスには、当社以外にも様々な経営にまつわるソリューションを提供している加盟店がいます。「他の加盟店のサービスを合わせて取り入れることによって、経営がこれだけ効率化できますよ」といった、提案ができる場を作れたらさらに面白いと思います。

当社は加盟店となったことを非常にメリットに感じていますが、カード会員様にも、他の加盟店にも、アメリカン・エキスプレスにもメリットが生まれるような、三方よしの取り組みを行っていきたい。今後がさらに楽しみです。

編集：井澤梓／カタル

企業プロフィール

ディップ株式会社

ディップ株式会社は、アルバイト、派遣、社員の求人サービスや看護師人材紹介などの人材サービスと、AI・RPAサービスを、『バイトル』『はたらこねっと』などの多数のウェブメディアで展開している企業です。現在はメディア事業のほかに、RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）などの技術を活用して、求人に関わる労力軽減を行うDX事業にも力を入れています。

今回は、ディップ株式会社企画・統括本部戦略推進統括部営業企画部セールスマーケティング課　西谷様に、加盟店になったきっかけと効果についてお話を伺いました。